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中学生の時は50点満点で35点取れていたのに、

高校になったら10点しか取れなくなった。


こんな話をよく聞きます。

そんな人は中一の教科書や算数からやり直すことがおすすめです。

嫌だとは思います。

人によっては教科書を捨ててしまったかもしれません。


でも、数学ができない理由は絶対にこれです。

「分からなかったときに前の単元に戻らなかった。」


数学で一番重要なのは中学の最初に学習する

「正の数」「負の数」「絶対値」などの考え方と、

「かっこの計算」「移項」などのルールを理解することです。


これが分かっていないと1次方程式や文章題で必ずつまづきます。

「10問の問題が時間内に7個正解できる」というような目標を設定しないでください。

「どれだけ時間がかかってもいいから、すべての問題を完全に説明できるようになる」

ことを目指してください。


ここに数学が他の教科とちがう理由があります。

数学では1つの問題を解くのに何回も式変形が現れます。

1つ1つを7割正解できても、

2回式変形が必要な問題では10問中5題しか正解できません。

3回式変形が必要な問題では10問中3題しか正解できません。


数学は「なんとなく分かった」で満足すると必ずつまづきます。


でも、中学の数学の教科書は捨ててしまったという方は少なくないでしょう。

そんな方はこの教科書がおすすめです。

(どれも1000円以下ですし、説明が丁寧です)


中高一貫教育をサポートする

体系数学1 代数編[中学1,2年生用]

数と式の基本的な性質を知る


中高一貫教育をサポートする

体系数学1 幾何編[中学1,2年生用]

図形の基本的な性質を知る 


中高一貫教育をサポートする

体系数学2 代数編[中学2,3年生用]

数と式の世界をひろげる 


中高一貫教育をサポートする

体系数学2 幾何編[中学2,3年生用]

図形のいろいろな性質をさぐる 


問題の解き方を授業で分かった気になるのではなくて、

教科書を読んできちんと理解する学習をしてください。




経済学は中学で習う文章題の1つの形です。

高校の物理も、文章題の1つの形です。

ボール1つの動きを予想するのに力を見つけて運動方程式を書いて、

微分方程式を解くとボールの運動が予測できます。

ボール1つでも丁寧に考えるためにはこれだけの手間がかかります。

けれど、沢山問題演習をすれば、

日常で遭遇する大抵の現象は暗算で予想できるようになります。

更に、丁寧に考えた結果爆弾を作ったり月に行くことだって出来るのです。



経済はお金の取引なので、必然的に2人以上について考える必要が出てきます。

たとえば、お店とお客さんでしょうか。

お店は自分の持っているお金の範囲で仕入れやバイトの雇用をする必要があります。

お客さんは給料の範囲で買い物をします。

これだけでも、丁寧に考えるとボールより複雑ですね。



複雑だから諦めますか?

でも、丁寧に考えると企業や政治家の行動が予想できるようになるのです。

逆にいえば、ここで丁寧に考えることを諦めてしまうと、

企業や政治家の行動が予想できるようになった人に騙されます。

たとえば、「公立の保育園に子供を預けたければどこに住むべきか」

丁寧に考えられないと、30代向けのタワーマンションを買って、

子供を保育園に入れられず、夫婦の片方が育児のために仕事を止めなければならなくなる。

日本では、履歴書に仕事をしていない期間があると良い職につけませんから、

生涯の所得が大きく減少してしまいます。



ここまで数式を使わずに説明していますが、やっていることは数学です。

「数学をやらない」というのは「丁寧に考えるのを放棄する」ということなのです。

経済学部の受験では、数学ではなく政治経済を選択する高校生がほとんどです。

でも、政治経済を勉強したなら知っているはずです。

供給が少ない方が価値は高いのです。

数学受験をした経済学部生は少ないので、偏差値以上に評価されます。


テレビやネット記事で株価を予想する評論家が沢山いますが、

彼等の予想って当たりませんよね。

予想が当たらないから胡散臭い。

でも、凄い沢山のことを知っているようにも見える。


なんか凄そうだし、私立なら数学が要らないから

経済学部を受験するというのもいいかもしれません。


でも、数学を止めて受験すると大学1年で後悔することになります。

経済学部のカリキュラムは微分積分とベクトルの計算から始まるからです。

ここで受験で数学を選択していない一年生は、講義についていけなくなり、

簡単に卒業できる講義やコースを選択するようになります。


ゼミの選択でも教授によっては数学ができないとそれだけで落とされます。


最近は、企業も大学の成績を使って「簡単に卒業できる講義やコース」で卒業したことを、

知ることができるので、数学ができないことは就活でマイナスになります。

国公立の経済学部の多くは数学を使わないと卒業できないので、

数学ができるか否かを適性試験で試すことで、

学歴フィルターを学校名を使わずに掛けられるのです。



でも、数学は勉強の仕方さえ間違わなければ簡単なのです。

暗記ができるのに数学が苦手な人は、勉強のアプローチを変えるだけで

数学ができるようになります。

大学入学後のことも考えて経済学部を数学で受験しませんか?