経済学は中学で習う文章題の1つの形です。
高校の物理も、文章題の1つの形です。
ボール1つの動きを予想するのに力を見つけて運動方程式を書いて、
微分方程式を解くとボールの運動が予測できます。
ボール1つでも丁寧に考えるためにはこれだけの手間がかかります。
けれど、沢山問題演習をすれば、
日常で遭遇する大抵の現象は暗算で予想できるようになります。
更に、丁寧に考えた結果爆弾を作ったり月に行くことだって出来るのです。
経済はお金の取引なので、必然的に2人以上について考える必要が出てきます。
たとえば、お店とお客さんでしょうか。
お店は自分の持っているお金の範囲で仕入れやバイトの雇用をする必要があります。
お客さんは給料の範囲で買い物をします。
これだけでも、丁寧に考えるとボールより複雑ですね。
複雑だから諦めますか?
でも、丁寧に考えると企業や政治家の行動が予想できるようになるのです。
逆にいえば、ここで丁寧に考えることを諦めてしまうと、
企業や政治家の行動が予想できるようになった人に騙されます。
たとえば、「公立の保育園に子供を預けたければどこに住むべきか」
丁寧に考えられないと、30代向けのタワーマンションを買って、
子供を保育園に入れられず、夫婦の片方が育児のために仕事を止めなければならなくなる。
日本では、履歴書に仕事をしていない期間があると良い職につけませんから、
生涯の所得が大きく減少してしまいます。
ここまで数式を使わずに説明していますが、やっていることは数学です。
「数学をやらない」というのは「丁寧に考えるのを放棄する」ということなのです。
経済学部の受験では、数学ではなく政治経済を選択する高校生がほとんどです。
でも、政治経済を勉強したなら知っているはずです。
供給が少ない方が価値は高いのです。
数学受験をした経済学部生は少ないので、偏差値以上に評価されます。
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